矯正治療
矯正治療とは歯並びを治す治療です。まず大きな目的として審美的な状態を回復する事が挙げられます。前歯が出ている状態やデコボコしている歯並び等を綺麗に並べる治療が該当します。
また審美のための治療だけでなく、機能を改善させるために矯正治療は良く用いられます。それは医療としての矯正治療です。例えば歯並びがデコボコしていては歯垢もたまりやすく、虫歯や歯周病へのリスクが非常に高くなります。
他に噛み合わせが良くないために顎関節に負担がかかり、顎関節症になるかたもいらっしゃいます。健康に生きていくための矯正治療が必要とされる場合もあるのです。
矯正治療費
矯正歯科治療は公的医療保険の適用外の自費(自由)診療となります。
相談料
当院での治療、現状についてわかる範囲お話しします
3,300円
検査料
歯の型、レントゲン写真、写真などを採ります
22,000~33,000円
(検査の内容によって異なります)
診断料
今の状態、治療方針について説明いたします
33,000円
全体矯正(主に永久歯列者、成人)
マルチブラケット法
715,000円
小児矯正(小児~12,13才位)
第1段階矯正治療
第1段階矯正治療
成長発育を使って治療します
床装置、マルチブラケット、顎外装置などを使います
275,000円
小児矯正(小児~12,13才位)
第2段階矯正治療
第2段階矯正治療
第1段階の治療で治りきれなかった方が対象です
装置は主にマルチブラケットです
440,000円
調節料・経過観察料
矯正治療中は月に1回の来院頻度になります
3,300~5,500円
(処置の内容によって異なります)
治療中・治療後の検査料
治療の経過を調べるための検査することがあります
5,500円
その他
装置の紛失・破損の再製作は実費頂きます
実費
治療期間と通院回数
○治療期間小児矯正(子供の矯正治療) | 2~5年 |
全体矯正(大人の矯正治療) | 2~4年 |
○通院回数
初診相談・検査・診断 | 3~4回 |
動的治療開始後 | 月に1度 |
経過観察中 | 年に数回 |
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況 、顎間ゴムの使用状況 、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたり することが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー 症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
※日本矯正歯科学会:矯正歯科治療に伴う一般的なリスク・副作用の記載例より引用改変
矯正治療事例
成人矯正
1.主訴 | 前歯の歯並びが気になる |
2.診断名 | 歯列の狭窄を伴う叢生症例 |
3.年齢 | 28歳 |
4.治療に用いた主な装置 | マルチブラケット装置 |
5.抜歯部位 | 上下両側第一小臼歯 |
6.治療期間 | 2年6か月 |
7.治療費 | 検査費用:¥22,000 診断料 :¥33,000 治療費 :¥715,000 処置料 :¥3,300~5,500(処置の内容によって差異あり) |
8.リスク、副作用 | う蝕、歯周病、疼痛、歯根吸収、後戻りの発現の可能性について事前に説明を行う |
小児矯正
1.主訴 | 受け口、前歯の歯並びが気になる |
2.診断名 | 機能性及び骨格性下顎前突 |
3.年齢 | 7歳6ヶ月 |
4.治療に用いた主な装置 | 上顎前方牽引装置・マルチブラケット装置 |
5.抜歯部位 | 非抜歯 |
6.治療期間 | 2年2か月 |
7.治療費 | 検査費用:¥22,000 診断料 :¥33,000 治療費 :¥275,000 処置料 :¥3,300~5,500(処置の内容によって差異あり) |
8.リスク、副作用 | う蝕、歯周病、疼痛、歯根吸収、後戻りの発現の可能性について事前に説明を行う |